2006年07月12日

ワシントン会議

 近現代史の復習7
 カテゴリー<近現代史の復習>で、正しい日本の近現代史の一連の流れをまとめておきたいと思います。
 ここでは、「近現代史の必須知識」を参考、引用して、日本人として知っておくべき近現代史を簡潔に掲載していきます。学校では習わなかった(教えられなかった)ような内容も多々あると思いますが、その部分が戦後の日本教育の歪であると理解されれば、反日や左翼の意図が見えてくるのではないでしょうか。

 【ワシントン会議】
 「ワシントン会議」の重要性は、アメリカが日本の躍進を抑えたことにあります。
 19世紀欧州列強が、アジアを植民地化し、アヘン戦争を経て植民地化が支那にまで及んだその頃、アメリカのフロンティアは西海岸に達し、さらに太平洋を経て支那大陸に到達したときには、列強による清国分割は終わっていました。
 そこで、遅れてきたアメリカは、支那における「門戸開放・機会均等」を唱え(ジョン・ヘイの「門戸開放宣言」1899)、清国における諸権益の分け前にあずかろうとします。
 日露戦争で日本がロシアに勝利すると、アメリカは次第に日本を警戒するようになり、支那大陸に勢力を伸張する日本が邪魔になってきました。
 第一次世界大戦でヨーロッパ諸国が疲弊しているとき、力をつけてきたのがアメリカと日本です。つまりアメリカは日本をライバルと考え、日本の力を削ごうとしたのです。そして1921(大正十)年提唱されたのが「ワシントン会議」です。
 ワシントン会議では、海軍の軍縮条約が締結されましたが、それ以上に重要だったのは、日英双方が継続を望んでいた「日英同盟」が解消されたこと、「九カ国条約」でアメリカの主張する支那の「門戸開放・機会均等」が欧州列強の支持のもと成文化されたことです。
 これにより日本は孤立化し、次第にアメリカに追い詰められていきます。
 
 【海軍の軍縮】
 1922(大正十一)年、ワシントン海軍軍縮条約で、主力戦艦の保有比率を(米:英:日)5:5:3に確定し、太平洋前進基地も現状維持することになりましたが、アメリカのハワイ、イギリスのシンガポールは除かれ、それぞれの防備が強化されます。この海軍軍縮は、関係国の財政負担軽減もありましたが、太平洋における日本の進出を抑えることが目的でした。

 【日英同盟の終了】
 海軍軍縮よりも重要なのは日英同盟の終了でした。第一次世界大戦後衰退傾向にあるとはいえ当時世界一の強国である大英帝国が日本と同盟を結んでいるということは、アメリカにとって日本を叩くには何かと不都合で、例えば、第一次世界大戦後、日本が山東省の旧ドイツ権益を引き継ぐことにアメリカは反対しましたが、イギリスは日本を支持しました。
 この日英同盟については日英双方とも継続を望んでいました。
 イギリスは英連邦の首相会議を開いてこの問題を討議しましたが、アメリカに近いカナダが継続に強く反対しました。結局日英とも、アメリカの意向を受けざるを得ず、日英同盟の更新をしないことになりました。

 【四カ国条約】
 1921(大正十)年、日英同盟に代わって、日英米仏四カ国による「太平洋に関する四カ国条約」が締結されました。これは太平洋の現状維持を取り決めたもので「ワシントン海軍軍縮条約」の一翼をなすものです。しかし、その中に日英同盟の終了が規定されているように、この条約の真の目的は日英同盟を解消させることでした。そして、21年間日本の外交を支えてきた日英同盟は1923(大正十二)年ついに終了しました。

 【門戸開放と九カ国条約】
 「ワシントン会議」で最も重要なのは参加九カ国、日英米仏伊蘭中葡(ポルトガル)白(ベルギー)による「中国に関する九カ国条約」です。
 19世紀末遅れて来たアメリカのジョン・ヘイが提唱した支那の「門戸開放」は、単なる希望でしたが、「九カ国条約」によって「門戸開放」は国際条約として成文化されました。これにより、日本の支那における特殊権益は否定されることになり、日本は山東省における旧ドイツの権益を放棄し、いわゆる「二十一カ条の要求」のうち「希望条項」としていた第5号も全面撤回しました。

 アメリカは中国、満洲権益を執拗に狙い続け、当時一番の邪魔者日本の弱体化を、様々なそれらしい提案で進めます。
 アメリカは自国領土は門戸閉鎖をしているにも拘わらず、アジアには門戸開放などと、自己に都合のいいことを臆面もなく提議してきたのです。
posted by 小楠 at 08:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 近現代史の復習
この記事へのコメント
 始めて書き込みさせて頂きます。
 大変参考になる記述が多く、勉強させて頂いております。
 ブックマークさせて頂きますので、どうぞ宜しく。
Posted by 茶絽主 at 2007年01月22日 05:31
茶絽主様
コメント有難うございます。それとリンクも有難うございました。
私もこれを運営しながら同時に勉強中です。またこれからも宜しくお願いします。
Posted by 小楠 at 2007年01月22日 07:55
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