2007年11月24日

中国遺棄兵器処理問題

蒋介石秘録に見る日本軍兵器の行方

11月30日、防衛研究所で「化学兵器中国で遺棄」覆す文書見つかる の記事が出ましたねー

 我々国民の一兆円とも言われる莫大な税金が捨てられようとして今問題になっているにも拘わらず、マスコミがほとんど取上げない遺棄兵器処理問題について、蒋介石秘録に出てくる関連部分を引用して見ます。
 日本軍の降伏と同時に当然武装解除された日本軍の武器を最も欲しがったのが中国共産党であることがはっきり示されています。日本の政治家、官僚は、日本国民を食い物にしていると言っても言いすぎではないようです。
写真は武装解除でソ連兵に武器を引き渡す日本兵
buki.jpg

引用開始
 崩壊寸前となった日本に、ソ連が”分け前“を求めて参戦を急ぐことは確実であった。中国にとっての最大の問題は東北(満洲)であった。東北を軍事占領したあとのソ連は、必ず中国に難問を吹っかけてくることが予想されたからである。
 8月7日、モスクワで中ソ友好同盟条約の交渉にあたっている宋子文に次のように指示した。
『東北にある各種の工業施設および機器類は、すべてわが国の所有に帰し、倭寇(日本)のわが国に対する戦債償還の一部分とすべきものである。この点を(ソ連との)条約締結の際によく協議するか、あるいは声明するように』
 予想した通り、ソ連は8日夜日本に宣戦、ソ連は東北になだれこんだ。
『ソ連の対日宣戦は、投機と狡猾をきわめた行動』であった・・・・
『モスクワでの交渉で、我々は次のように国家権益に関して重大な譲歩をせざるをえなかった。

1、外蒙の独立自治を承認する
2、東北長春鉄路の共同経営
3、大連を自由港とし、長春鉄路によるソ連の輸出入物資は関税を免除する
4、旅順口を両国共同使用の海軍根拠地とする』

同時にソ連は、
a、国民政府に対する軍需品その他の援助、
b、中国の東北における領土と主権の完全性の承認、
c、日本投降後三ヶ月以内の完全撤去
を約束した。しかしスターリンは、これらの約束を一切守らなかった。・・・
 中国戦区の受降典礼は、9月9日午前9時、南京の旧中央軍校におかれた陸軍総部の大礼堂で行われ、日本の支那派遣軍総司令官・岡村寧次が降伏文書に署名、中国陸軍総司令・何応欽に提出した。・・・・
 長年の苦闘を経て、ようやく勝利を手にした中華民国にとって、ソ連と共産党は、“新たな国恥”の根源であった。

 共産党が最も欲しがったのは、日本軍の持っていた武器弾薬の類である。その狙いは、いうまでもなく国民政府に対して武力による反乱をおこすところにあった。
 日本軍の武装解除について、中国陸軍総司令部は、全土を16の受降区にわけ、各戦区、各方面軍ごとに日本軍の投降受け入れを実施した。しかし、共産軍はその命令にしたがわず、各地で勝手に日本軍を武装解除しようとし、また輸送路を破壊して政府軍の接収地点到達を妨害した。・・・・
 まず、東北でソ連軍が行ったあくなき略奪ぶりを明らかにしたい。
 最初の略奪は、一般兵士によるものであった。彼らは中国人家庭や商店、工場に乱入し、片っぱしから金目のものを奪い去った。瀋陽、長春、ハルビンでは、列車に乗ろうとする中国人に金や銀の装飾品の供出を強要し、拒否すると射殺した。ソ連軍の規律は乱れに乱れ、彼らの進駐するところは、たちまち無法地帯と化した。そのあとにきたものは、さらに大規模な、そして組織的な略奪であった。

「九・一八事変」以来14年間、日本は百億ドルを超える資金を東北に投下、膨大な発電設備をはじめ、銅、鉄、石炭の採掘、セメント、紡績、石油、化学工業など最新設備の工場を建設し、三千五百万人の東北同胞の血と汗のうえに、一大軍事工業システムをつくりあげていた。
 国民政府は、これら東北にある日本の鉱工業資産は、すべて中国に対する現物賠償に当てることをソ連に通知していた。しかし、ソ連側は、これに一切耳をかさず、東北の鉱工業はソ連の“戦利品”だと言い張り、そっくり取り外して盗み去ったのである。

 電力関係では、東北の総発電量の65%に相当する電力供給設備が持ち去られた。鞍山、宮原、本渓などの製鉄工場は、設備の80%が盗み去られた。撫順、本渓、阜新、北票などの炭鉱も、略奪の被害は甚大であった。
 米国国務省が現地調査の結果として、1946年12月に発表した数字によれば、ソ連軍の占領中、東北の工業がこうむった損失は20億ドルに達した。

 ソ連の略奪は、生産設備にとどまらなかった。日本の関東軍の武器、装備も大量にのぼる。その量は、関東軍がかつて「十年間の戦争を維持できる」と豪語したものであった。これらの武器を、ソ連は共産軍にそっくりそのまま引き渡した・・・・
 すでにマーシャル三人委員会の停戦、軍隊の移動禁止命令が出てから、一ヶ月を経過していた。共産党は、みずからの約束を平気で破り、東北へ兵を集中させていたのである。
 軍隊の移動禁止令では、政府軍の東北進駐だけは例外とされていた。しかし、ソ連は、政府軍の進駐に妨害のかぎりをつくした。その間に、共産軍がやすやすと進駐したのは、ソ連の“手引き”があったからである。
 はたして、共産軍が配置についたのを見とどけると、ソ連軍はこっそり共産軍にあとを引き継いで撤退しはじめたのである。ソ連から“事後通告”を受けた政府軍が一足遅れて接収に向かうところを、待ち伏せていた共産軍が攻撃するという筋書きである。・・・・

 ソ連軍は、日本の関東軍から押収した武器を共産軍に与えた。近代兵器にうとい共産軍の兵士たちは、はじめ、それらの武器の扱い方を知らなかったが、ソ連軍は軍事教官を派遣し、使用法を訓練した。この結果、1946年の暮れには、共産軍は“精鋭部隊”に生まれかわるのである。
引用終り

 敗戦と同時に武装解除するのは当然のことですが、それが共産ロシアの手で勝手に行われ、それがそっくりそのまま中国共産軍に引渡されたと言っています。
 今問題の日本軍の遺棄兵器とはどういう状態で引渡されなかったものでしょうか。またソ連や中国共産党がそんなものを見逃すでしょうか? 日本では大金を使う場合に、中国共産党の言うままでなくもっと詳細な調査がなされたのでしょうか。
 
posted by 小楠 at 08:02| Comment(17) | TrackBack(1) | 書棚から真実を
この記事へのコメント
TB有り難うございます。
産経以外でこの記事は殆ど載っていませんね。日本政府は国民の借金で(結局)中共軍増強を行って、日本の安全保障を揺るがしている。どういう国なんだ…
Posted by 練馬のんべ at 2007年12月01日 09:48
練馬のんべ様
これはもう明らかに利権に群る政治屋と企業が推進しているとしか考えられません。
決定する前の事実の検証もろくにせずに、自分の利益になると思えば国民を犠牲にするような人間が、政治の世界にうようよいるということでしょう。
増税の原因の多くは、このような税金の使い方と官僚のごまかしでしょうね。
徹底的に見直しと阻止の国民運動が必要な問題ですね。
Posted by 小楠 at 2007年12月01日 12:30
TB有り難うございます。
ODAの代わりに所謂遺棄化学兵器が出てきたように感じます。
支那軍の毒ガスはどれだけ含まれているのか、その事も不問です。
利権と、支那に対する感情的な者が結びついているのでしょうね。
このような輩が日本を世界一悪を働いた国にしていってます。
Posted by まさ at 2007年12月03日 09:36
まさ様
この問題も、日本国民がほとんど知らないうちに取り決められてしまっていたもので、政治家の質がいかに大切かと考えさせられてしまいます。
結局はマスコミの情報操作によって無知にさせられた国民が、自ら幅広い情報収集の行動に出ないと、結局自分の首を締める結果になるということでしょう。
Posted by 小楠 at 2007年12月03日 12:40
TBありがとうございます。
毒ガス処理の血税ン兆円は隠して隠して“処理”されつつありますね。メディアへもおすそ分けがあるそうでモザイクがかかった模様です。大変美味しいネタなのでコンサルも大盤振る舞いですね。
 
Posted by nhac-toyota at 2007年12月03日 19:31
nhac-toyota 様
このような特定の政治家やその関係の企業による税金の詐取に近いやり方は、今後は厳しく国民によってチェックされなければだめですね。
自分達の税額を増加させているのは無知な自分たち自身だということが、もっと国民の間に知れ渡るべきでしょう。
Posted by 小楠 at 2007年12月04日 13:15
TBありがとうございます。ここの所仕事が忙しくてネットから離れていたので、気付くのが遅くなってしまいました。

そもそも中国へのODAなどの経済援助はある意味日本の国策なのではないかとすら思えるほどですね。

支那事変関連も拙ブログでも何度も取り上げていますが、なぜ国民党が抗日に固執したかという根底に、根強い中華思想がある印象はどうしても強いのですが、確か戦後になって東條英機もマッカーサーも日本が東アジアの赤化を食い止めていたとの発言をしていますが、中国国民党が日本を追い出せばソ連が入って来るという予想はしてたようですが、結果として自らの首を絞めたようなものですね。
Posted by 文太 at 2007年12月09日 18:58
文太様
彼の西安事件から国共合作を余儀なくされた蒋介石の失敗じゃないでしょうかね。
共産主義者の嘘八百を見抜けなかったのでしょう。
当時のアメリカも共産党の実態を甘く見すぎていたし、結局聨合国は自分たち列強の解体のために日本と戦ったようなものですね。
Posted by 小楠 at 2007年12月10日 08:02
私も正論かなにかで以前知りましたが、これを報じるマスコミが当時皆無だった事を奇異に感じました。
なぜ?日本の為にこんなに大切な事なのに、つい最近ある雑誌にこれに関する記事が載りましたが、中共に遠慮したのか小さな見出しで目立たないように。掲載されないよりはいいのですが、またこれを問題にするテレビ局新聞も皆無。

正常な事日本に警鐘を鳴らし、叱咤激励してくれる著名人は一切テレビなど出ない。私が感銘を受けた日本人に自身を与えてくれた本も新聞に掲載されない。これって変!なんだか変!
テレビはじめマスコミNHKさえも(NHKがこうなちゃったっていうことは大変な問題ですよ)
変な偏向洗脳特番なんかやめて、本当の事実、日本の姿を日本人に伝えてほしい・・・けど今在日親中派に占拠されたようなNHKではこれも無理・・・か。
Posted by kakuno at 2007年12月26日 09:03
渡部昇一氏の本を読むと、戦前戦後の日本がどういう歩みをしてきたか真実を教えてくれる。
へんな教科書なんかより真実を語っているよ。
色々読んだが氏の著書は分かりやすく中学生、高校生にもぜひ勧めたい。
僕はこれで自虐史観から完全に脱皮できた。
Posted by 日本人 at 2007年12月26日 09:11
渡部昇一氏の本を読むと、戦前戦後の日本がどういう歩みをしてきたか真実を教えてくれる。
へんな教科書なんかより真実を語っているよ。
色々読んだが氏の著書は分かりやすく中学生、高校生にもぜひ勧めたい。
僕はこれで自虐史観から完全に脱皮できた。
Posted by コスモ at 2007年12月26日 09:13
kakuno 様
こちらにもコメントを有難うございます。
今のマスコミには産経以外到底期待できませんので、自分にできることを細々とでもやって行こうと思います。
先ずはでたらめな東京裁判史観からの脱却に役立てばいいのですが。
Posted by 小楠 at 2007年12月26日 11:01
日本人様、コスモ様
>>へんな教科書なんかより

へんな政治家を選ぶと、とんでもない結果になるという一つの見本ですね。
これらのことを正常に戻すには、本当に大きな国民の力が必要です。
先ずこれを問題視できる国民がどんどん増えて欲しいと思って、このブログを始めました。
どうか応援を宜しくお願いします。
Posted by 小楠 at 2007年12月26日 11:06
とにかく頑張って書き続けて下さい。きっと変な輩の中傷もあるかもしれないけど、この正常な精神を持つ日本人なら何かを感じるし行動すると思う。
これから10年間は戦いという感じがする。
危険な感じがしてならないこの頃の政治状況なのにテレビは相変わらず能天気な番組ばかり、これも中共の日本人あほ化計画か?と思うくらい。
日本人ってほんとに総平和ボケ状態。
タフで、はっきり発言し、タブーにどんどん切り込むような政治家が出てきてほしい!・・・
小楠さん頑張って下さい。
Posted by コスモ at 2007年12月26日 19:59
コスモ様
有難うございます。コスモ様も大いに史実の拡散にご活躍下さいますように。
少しづつでも広がれば、反日勢力の横暴にも少しは影響するでしょうね。
Posted by 小楠 at 2007年12月26日 21:54
以前、「中国大陸に旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器は国の費用で自衛隊が処理する事になりました」
みたいな同内容のニュースを犬HK以下マスゴミが流していましたね。
そのころは、そのニュースを聞きながら「なに?毒ガスも遺棄したのか日本はひどいことをするな、それは日本が処理するのが不幸な事をした中国にたいして当然だ」と思いました。
(創価)学会以外の知識がないと洗脳とは怖いものです。
Posted by あめ家 at 2009年02月07日 09:38
中国国内で見つかった毒ガス兵器の半分はソ連軍のものです。本来はロシアも金を出すべきなのに何故日本だけが?ちなみに、日本が金を出す事を決めたのは河野洋平外務大臣です。しかも、毒ガス兵器は当初百万発と言うのが中国側の主張でしたが、実際はその半分もありません。この事をマスコミは何故報道しないのでしょうか?
Posted by 凡人凡人 at 2009年02月23日 10:10
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