2006年03月08日

現代版近衛上奏文

昭和20年2月14日の
近衛文麿公の上奏文の一部を現代風に書き換えると、こんな感じになるかな。(原文はこちら

 今後の東アジア情勢の見通しについて、最悪の事態であることは、遺憾ながら必至でございますので、以下この前提のもとに申し上げます。
 我国と東アジアの状勢は、国外にあっては、中狂、韓国の異常な進出があるのに、我国民はそれらの意向を的確に把握しておりませぬ
 一連の共産主義国の崩壊以来、ことに最近になって、赤化の危険を軽視する向きが多いのでございますが、これは皮相の見解で非常に危険であると存じます。中狂が究極において、世界制覇を目指していることは、最近のその外交戦略から明瞭となっております。
 中狂はこのように諸国に対して、表面は内政不干渉の立場を取りながら、事実は極度の内政干渉を行い、他の国内政治を共産独裁方向に引きずっているのであります。
 国内を見まするに、共産革命遂行のあらゆる条件が日々に具備せらるるかの観がございます。即ち国民の教育は日教組のために退廃し、反日マスコミの発言影響力は増大し、保守派政党の中にさえ多数の媚中媚韓議員がおり、親中気分を高めており、加えて官僚内部に一味の共産主義者、さらにこれを裏から操っている、人権、平和、反戦、身障者保護などの美名に隠れた左翼分子の活躍、こう列挙すると共産革命達成の条件がそろったかに思えます。反日教育で汚染されてきた多くは、国体と共産主義は両立するものだと信じているもののようにさえ思えます。

 遠く満州事変を振り返りますと、これを拡大して遂に大東亜戦争にまで導いてきたのは、これら軍部内の左翼一味の、意識的計画であったことは今や明瞭であります。満州事変のころ、彼等は公然と、事変の目的は国内革新にあると公言していたのは有名な事実で、支那事変に際しても、事変は長引く方がよい、事変が解決すれば国内革新が不可能になると放言したのは、これら軍人一味の中心人物でありました。
 彼らの革新論の狙いは、必ずしも共産革命であると断言は出来かねますが、彼等を取巻く一部官僚とプロ市民は、意識的に共産革命にまで引きずろうとする意図をもっており、無知単純な軍人が、これに躍らされたとみて大過ないと思うのであります。
 プロ市民と申しましたが、これはマスコミの表現で言えば市民団体なるもので何かにつけて美名の衣をつけた共産主義者であります。
 この結論は、戦後、官僚、右翼、左翼の各方面にわたって交友をもつ私が、最近静かに反省して到達したものでありまして、鏡にかけて戦後の動きを照し見るとき、そこに思い当たる節々が頗る多いのを感ずる次第でございます。
 私はこの間二度までも組閣の大命を拝し国内の相剋摩擦を避けるために、出来るだけこれら革新論者の主張も採り入れて、挙国一体の実をあげようと焦慮の結果、彼等の背後に潜んでいた意図を十分に看取できなかったことは、全く不明の致す所で何とも申訳なく、深く責任を感じております。
 昨今、東アジア情勢が危急を告げると共に、媚中、媚韓を叫ぶ声が次第に勢を加えて、しかも、いわゆる保守勢力に多うございますが、この背後から煽動しているものは、これによって国内を混乱に陥れ、革命を達成しようとする共産分子だと睨んでおります。また一方、政界の一部には、いかなる犠牲を払っても中韓と手を握るべしという議論さへあり、又北京に篭絡された者もあるとのことで、以上のように国の内外を通じて共産革命に進むべきあらゆる好条件が日一日と成長致しつつあって、今後何らかの歯止めがなければ、この形勢は急速に進展するものと信じます。
 現在の日本の最大の障害は、終戦以来今日の事態にまで、時局を推進してきた教育界の日教組、政界の共産党、社民党、民主党左派、自民党内の媚中媚韓議員、官界の左翼勢力朝日を筆頭のマスコミの反日情報、捏造情報をばら撒く彼の一味の存在であると存じます
 従って真の日本再生のためには、その前提として、この一味の一掃が肝要であります。 この一味を一掃して日本を真の独立国として建直しを実行することは、安全保障の上からも日本を救う前提先決条件なれば、非常のご勇断をこそ望ましく存じ奉ります。
posted by 小楠 at 17:12| Comment(12) | TrackBack(1) | 日本人の独り言
この記事へのコメント
実に上手いですね! かって尾崎秀実に象徴された国際共産主義の謀略、現在でも死に絶えた訳では無く、それどころか日本の周辺には衣替えしたネオ・コミュニズムとも称すべき勢力が蔓延していますね。彼らは国内・韓国・中国〜国際的な連携で日本を赤化しようと企んでいると思えば理解できます。
Posted by カピタン at 2006年03月08日 19:13
ちょっと変えるだけで現在の状況そのものになってしまうと言うことは、当時から全然変わっていないと言うことですねー。
国内の反日を徹底して排除したいものです。
Posted by 小楠 at 2006年03月08日 19:44
なんかこの文章みてて「日本解放第二期工作要綱」思い出してしまいました。
ホントの売国と反日は一掃した方がいい。
Posted by 何某 at 2006年03月09日 13:54
worldwalkerさんが、Flash映像を紹介してくれました。日本が考えなければならない事を端的に現しています。
フラッシュ「真実は何処に」 (音声あり)
http://minmin.kill.jp/flash/sinjituwadokoni.swf

http://f45.aaa.livedoor.jp/~crazy/yamato/yamato1.htm  嗚呼大和 壱
http://f45.aaa.livedoor.jp/~crazy/yamato/yamato2.htm 嗚呼大和 弐
http://f45.aaa.livedoor.jp/~crazy/yamato/yamato3.htm 嗚呼大和 参
Posted by at 2006年03月09日 20:47
どうも有難うございます。このような形での啓蒙活動も非常に効果的ですね。
私もまた今度は FLASHで何かお役に立つものを作らないとと思ってしまいました。
Posted by 小楠 at 2006年03月09日 22:12
ヒントは、先人たちの遺した知恵の中にたくさんあるんですよね。
勉強しなきゃ、そして急がなきゃ・・。

上の名無しさんのお土産いただいていきます。いいのが出来ていたんですね。さっそく拡散だ。
Posted by たいげろ at 2006年04月14日 18:52
私も、唯一尊敬している大好きな先生から日本は悪かったという歴史認識を教えられて、つい最近迄それを真実だと思っていました。しかし、それは間違っていたことに最近は気がつきました。私は38歳で遅すぎる目覚めだとは思いますが、今は日本に生まれてよかったと思うようになりました。日本人の美意識や文化はすばらしいものがあるとは思っていましたが、こと近代の戦争になるとどうも・・・。
しかし、朝日新聞の酷さ、中国や韓国の国をあげての反日教育をみるにつけ、日本ってそんなに悪者なのか?と疑問をもつようになり、ホントのことが少しですが分かるようになってきました。そんな中でこんなすばらしいモノをつくっている人もいるのだとわかってうれしく思いました。
日本人ならば英霊にたいして感謝の気持ちをもつことは当然のことです。今は素直に思います。私が同じ立場だったら・・・と思うと涙がでます。私は戦争を体験している叔父と一緒に暮らしていましたが、叔父自身も戦争について語ることはありませんでした。今となってはとても惜しいことだと思います・・・。
Posted by 村田 美香子 at 2006年05月31日 00:39
村田美香子様
日本人の敵は反日日本人と言われてもいますが、学生の思想を嘘をまじえて悪誘導することは、凶悪犯罪以上の罪だと思います。個人の一生を左右することになりますから。
とにかく共産主義者や反日は、平和、人権、差別、平等などの美名に隠れてアピールしますから注意が必要ですね。
最近は、教育の場での日教組の言い分など、生徒の方から疑問視する人が増えているようで、
Posted by 小楠 at 2006年05月31日 08:02
「国体の維持」、これが当時の軍部の共産主義を支えた根本原理だと気づけなかったのが不幸だったよな。現代版でも同じ現象が起きてるよ。
Posted by 通りすがり at 2008年03月09日 18:35
過去の記事を読んでいて、ここに着きました。
なるほど、60年以上経っても同じ状況か、とも思えますが、大東亜戦争事態が共産党の策謀で進められた事を考えれば、我々は負け続けているということですね。
その事を肝に銘じます。

コメント欄のFLASHは、涙を誘わずにはいられません。無力感と使命感が混じったような気持ちにさせられます。
Posted by 靖国の小石 at 2008年06月05日 13:25
靖国の小石様
一昔前の左翼は実力闘争であばれましたが、今は文化破壊に励んでいるようです。学校教育、ジェンダー・フリー、マスコミなどに潜り込んで、家庭崩壊から日本の崩壊へと。
できるだけ早く、これらに無関心の人々の覚醒が望まれますね。
Posted by 小楠 at 2008年06月06日 10:31
それで、この上奏文に対する陛下のご反応はいかがですたか?
Posted by 通りすがり at 2009年11月17日 11:21
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Tracked: 2006-03-28 13:59