古森義久氏の著「凛とした日本(ワシントンから外交を読む)」という本から、国防音痴日本への警告にふさわしい部分を引用してみます。

引用開始
「中国が日本にミサイルを撃ち込み、尖閣諸島への攻撃を開始した。アメリカの新大統領は日米安保条約の発動を拒み、日本を支援しないと言明した。2009年7月のことだ――」
こんな悪夢のような新「日中戦争」のシナリオが明らかにされた。
アメリカで2006年6月、ペンタゴン(国防総省)の元高官二人が共著で刊行した『ショーダウン』(対決)という書の内容である。同書は中国人民解放軍の実態と、その基礎となる中国の対外戦略の特徴を分析している。その副題に「なぜ中国はアメリカとの戦争を欲するか」と記されたように、同書は中国のいまの強烈な軍拡が、やがてはアメリカと対決するためだという前提から、具体的な人民解放軍の現実を論じ、シミュレーション(模擬演習)の形で予測される軍事シナリオをいくつか打ち出していた。現状に基づく近未来フィクションと呼んでもよい。
この書『ショーダウン』の著者の一人ジェッド・バビン氏は先代ブッシュ政権の国防副次官だった。空軍将校の出身で弁護士活動から著作活動まで幅広い領域で活躍しているが、軍事問題にくわしい。
もう一人の著者エドワード・ティムパーレーク氏もレーガン政権時代の国防総省の動員計画部長だった。先代ブッシュ政権では退役軍人問題担当のホワイトハウス高官にも任命された。海軍士官学校卒業後に海兵隊将校となり、戦闘機パイロットまで務め、議会下院の軍事問題スタッフを歴任、中国軍事関連の著書も今回のほかにすでに刊行している。だから少なくとも軍事全般や中国の軍事動向には詳しい二人の筆者たちなのである。
さてこの書『ショーダウン』は九章からなるが、そのちょうど真ん中の第五章が「中国と日本の戦争」とされ、日中両国の本格的な軍事衝突のシナリオが2009年1月20日を出発点として描かれる。その前年のアメリカ大統領選挙では民主党リベラル系の女性政治家が勝利を飾り、初の女性大統領に就任してホワイトハウス入りしたという想定である。
そこから始まる日中戦争のシナリオの要点を紹介しよう。
「日本の首相がアメリカの女性大統領に尖閣諸島の至近海域で中国とロシアの海軍が合同で大演習を始めたことを告げ、アメリカとして中国とロシアにその中止を求めることを要請する。だが同大統領は『対中関係が大切だから中国を刺激したくない』と断る」
「中国では北京オリンピックを成功裏に終えたが、貧富の差が広がり、失業者が急増した。共産党政権は人民の不満を抑えようと、国内ではナショナリズムを高揚させ、外部では周辺諸国、とくに日本への覇権行使を行い、『中国人民は日本の首相の靖国神社参拝を中国への戦争行為だとみなす』と宣言する」
「日本を屈従させるため中国指導部は中国内で働く日本人技師らをスパイ容疑で逮捕して裁判にかけ、死刑の判決を下す一方、中国全土で反日デモを組織するが、そのデモが2000万人参加にまで膨れあがる。中国は日本の首相が靖国を参拝したことに対し、全面的な謝罪を求め、さらに尖閣諸島の放棄を迫る」
――アメリカの初の女性大統領とは明らかにヒラリー・クリントン女史を示唆している。同書のなかではこの大統領が「小さな島のために大切な貿易相手の中国を挑発することはできない」と日本の首相の懇願をあっさり断る場面がドラマチックに描写される。
日米安保条約は尖閣諸島には適用されない」と言明したアメリカの民主党政権の駐日大使が現に存在したのだから、一概に「荒唐無稽」で済ませられないシナリオである。まして中国側のナショナリズムと反日デモの扇動、尖閣諸島の領有権主張、日本の首相の靖国参拝非難など、現実とそう変わらない。
靖国神社に巡航ミサイル
『ショーダウン』の日中戦争のシナリオはさらにエスカレートする。日本にとっては踏んだり蹴ったり、まさに悪夢のような想定なのだ。
「2009年7月8日、中国は日本列島の上空を通過する弾道ミサイルを発射し、日本を威嚇して、全面謝罪と尖閣諸島放棄を要求する。日本の首相はアメリカに支援を求め、ミサイル防衛強化のためのイージス艦増強などを要請する。だがアメリカ大統領は『日中二国間の問題だから』と拒む」
「中国側は『日本人スパイ』数人を処刑し、サイバー攻撃で東京証券取引所や各地の航空管制システムを混乱させる。日本側は尖閣諸島近くに自衛隊艦艇を出し、演習を開始する。中国側は8月3日、靖国神社に巡航ミサイルを撃ち込んで破壊するとともに、尖閣侵攻の戦闘作戦を始め、日中の海戦がついに始まる」
「アメリカ大統領は日本側からの再三の防衛支援要請にも応じず、日本の首相に『アメリカは中国との戦争はしたくない』と告げて、不介入を表明し、国連への調停を求めるように通告する」
――日中戦争のシナリオはこんな展開で進むのである。国連は安保理常任理事国の中国がノーと言えば、なんの行動もとれないことは周知の事実である。
『ショーダウン』のシナリオ記述はまだまだ先があるのだが、日本にとってはあまりにみじめな仮想をすべて紹介する必要もないだろう。第三者からみればサスペンスに富んだシナリオの結末を明かしてしまうのは著者たちへの非礼かもしれない。
しかし、ここまでの日中戦争の近未来フィクションをどう読むべきか、は日本側にとってはまた別問題である。そうした物騒な設定をセンセーショナルな空想だとか、まったくの根拠のない妄想、劇画の世界、などと一蹴することも見識のうちかもしれない。だがこの書は前述のように国防総省高官までを歴任した専門家二人によって書かれ、レグネリー社という著名な出版社から出されている。・・・・・
引用終わり
現中国がチベット等で行っている事実から察して、日本が完全で有効な国防体制を敷き、日本には手出しが出来ないと相手に思い込ませる準備は絶対に必要でしょう。
現在進行中の中国の「南京プロパガンダ映画」も、この覇権のための準備ということは十分考慮に入れておく必要があるでしょう。
現日本の政治家にしても、国防以外の諸々の意見表明を見ていても、あの人たちに責任意識は感じません。国防に至っては全く日本を守るという意識の欠如が甚だしいと思います。
仰るように、中国がアメリカや他の国で何故南京の嘘をバラ撒くひつようがあるのかを深く考えなければにりませんね。
ただの遊びでやっているなどとは考えられません。
何かの意図をもっての戦略と考えるのが常識でしょう。
そこは、日本という国がいかに世界にとって恐ろしい国か、そんな国を征服しても世界から非難されない準備だと考えてもいいわけですね。
これを機会に日本人は”軍隊なくして正常な外交は有り得ない”ということを気がつくべきです。自分を自分で守れないのは幼児だけですよね。それを他国に見抜かれるのは国策として最も愚かなことではないでしょうか。いつまでも女学生好みの反戦平和愛好遊びは止めにしてもらいたいものです。日本には男がいないのか?と叫びたくなります。会社員だけです と答えられたらどうしましょう。
>>フィクションを通り越した現実ですね
どんな国も最悪の事態を想定した国防計画を立てるものだと思いますが、日本だけはGHQの弱体化政策から未だに解き放たれずにいるのが、政治家、官僚に及んでいます。
これらの人間が一掃されないと、まともな国には戻れないでしょう。