2006年12月19日

中国共産党の虚偽指導

欺瞞と虚偽の世界で育った私たち

石平著「私は毛主席の小戦士だった」から引用してみます。
 石平氏は「中国民主化運動の世代」といわれている1980年代最初の80年に大学一年生となった方で、1988年に来日、以後日本で評論活動をされています。
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引用開始
 物心がついた子供の時代から、私たちが国家と大人から受けた教育はこうであった。
 曰く、偉大なる共産党の指導をいただくわれわれの社会主義中国こそは、この世界中でもっとも繁栄した先進国であり、もっとも優れた平等社会であり、人民の権利がもっとも保障されている真の民主国家である。この素晴らしい社会主義国家に住むわれら中国人民は、どこの国の国民よりも幸せに暮らしていて、どの時代の中国人よりも人間らしく生きている国民なのだ――。

 それとは対照的に、西側資本主義国家では、偽者の「民主」や「自由」を標榜しながらも、極楽天国のような生活とやりたい放題の自由を満喫しているのは、ほんの一握りの資本家階級にすぎない。その傍ら、99%以上の労働者・人民は食うや食わずの極貧の生活を強いられていて、資本家階級が牛耳る国家から残酷無道な抑圧を受けながら、暗黒の世界の中で奴隷同然に暮らしているのだ――。

 だからこそ、社会主義は人類史上もっとも優れた社会体制であり、共産主義は全人類の憧れる、もっとも素晴らしい理想である。共産主義を唱えるマルクス主義は、この世界における唯一の真理であり、マルクス主義の中国版である毛沢東思想は中国人民の信仰すべき神聖なる理念である。そして、この毛沢東主席こそは、日々人民の幸福を願っておられる慈悲の救世主であり、中国人民を永遠に正しい道へと導く史上最高の偉大なる指導者なのである――。

 毛沢東時代の「共産主義教育」の教義となったこのような言説は、真実のかけらもない100%のウソ偽りであることは言うまでもない。
 事実はむしろその正反対であって、いわば「99%以上の労働者・人民が食うや食わずの極貧の生活を強いられているような残酷無道な暗黒世界」とは、そのまま毛沢東時代の中国人民の置かれた現実そのものであった。

 毛沢東共産党はまさに、世界中のもっとも美しい言葉を全部並べて、この世界中でもっとも残酷無道な国を「粉飾」していたのである。
 しかし、洗脳的教育とは、まことに恐ろしいものだ。
 外の世界からの情報が完全に遮断され、共産党の教義に対するいかなる異議異存も断固として封殺され、教科書・新聞・ラジオなどのすべてのメディアが、毎日のように同じウソを、なんの臆面もなく断言的に流す。
 そうなると、身の回りの現実がどうであれ、人々は結局、無条件にそれを信じ込むのである。たとえ一部の人が、内心では多少の疑念を抱いたとしても、それを口にすることは絶対できない。反対意見を述べる者は当然処刑されるが、疑念一つを口にしただけでも、刑務所行きか、強制労働施設行きかのどちらかであった。・・・・・

 学校へ行くと、最初の授業の前にクラス全員が起立して、毛主席の顔写真に礼拝するのが、学校の欠かさない儀式の一つであるが、社会科や国語などの授業で使われる教科書のすべては、最初の一ページから最後の一文字まで、共産主義理念の素晴らしさと社会主義体制の優越性と、共産党と毛沢東の偉大さを力説する内容で埋め尽くされていたのである。

 私の中学校の担任の女性教師が、教室の中で毛主席や共産党の「温情の深さ」を語る時、いつも喉を詰まらせながら泣き出してしまう光景を、今でも鮮明に覚えている。・・・・
 そして、ウソは一つや二つではなく、ありとあらゆるウソが集まって一つの「完璧な」世界観を形成していて、あらゆる情報により、このウソの世界観が補強されているのであった。・・・・

 たとえば、「君たちはこのような素晴らしい国に生まれてどれほど幸せか」と言われても、現実には皆が貧困で、食うのに精一杯の生活をしていたのである。
 現に私自身は子供の時代から、豚とか鶏といった肉類を腹一杯食べた覚えが一度もない。・・・・・
 こうした子供心からのささやかな疑問に対して、大人たちはすでにりっぱな答えを用意しているのである。
 曰く、「豚肉を食べるというのはそもそも万悪の資本家階級の堕落したライフスタイルの一つであり、われわれ無産階級の戦士・小戦士は決してそんなものを食べようとしてはいけない。北京の毛主席も、決して豚肉なんかをお口にされないのだ。第一、われわれは毎日ご飯や野菜をちゃんと食べているではないか。そしてこの中国以外の、世界中の人民たちは、食うや食わずの生活をしているではないか。毎日のように白いご飯をいただいている君たちは、どれほど毛主席に感謝しなければならないか」。
・・・・・
 こんなふうにされると、自分たち子供は当然、それらのウソを唯一の真実だと信じ込むしかない。否、むしろ大人より数倍以上も真面目かつ純粋に、心底からそれを信じていくのである。
引用終わり

 まあ笑えてくるような内容ですが、彼の国では真面目に信じていたのでしょう、そしてこれを信じていたかどうかは別にして、日本でもこれを礼賛していた新聞社がありました。そう、朝日新聞です。私が学生の頃は、中国共産党を、褒めそやす記事で溢れ、毛沢東の権力闘争でしかない「文化大革命」などは最高の賛辞を以て、連日朝日新聞の紙面に掲載されていました。
posted by 小楠 at 07:50| Comment(6) | TrackBack(0) | 書棚から真実を
この記事へのコメント
中国・韓国、ひいては朝鮮ですが過去に前時代の否定を行ってきた国が反日となっています。彼らは古代よりなんら進歩していない。進歩したのは周りの技術くらいでしょう。日本が中華文明圏に組み込まれなくてよかったと思います。反面教師がすぐそこになりますしw。
阻止した古代の方に感謝をせねばなりませんね。
Posted by サウザンドキル at 2006年12月19日 10:01
サウザンドキル様
>>阻止した古代の方に感謝

そうですねー、彼の国と拘わると、歴史上見てもろくなことがなかったですね。
とにかく嘘が平気な国には勝てません。
今の政治家、官僚もいいかげん気づいたらどうでしょうかね。
Posted by 小楠 at 2006年12月19日 13:44
>嘘が平気な国には勝てません。
孟子か荀子か詳しくは覚えてないのですが、弟子から「先生の発言は矛盾している」と指摘され「場面によって発言は変わる」というような詭弁を言ってたそうですからね。知識人がこうでは・・・・

>今の政治家、官僚もいいかげん気づいたらどうでしょうかね。
中国の接待攻めは凄いそうですからね〜。今の政治家じゃコロッとやられるんでしょうw
Posted by サウザンドキル at 2006年12月20日 02:32
サウザンドキル様
騙すことよりも騙される方が悪いという国柄らしいですから、まして、反日政策をとってきたことを考えると、日本人には何をしても許されるような風潮が蔓延しているでしょう。
普通の付き合いはできないと考えるのが当然ですね。
Posted by 小楠 at 2006年12月20日 09:21
孔子も詭弁の天才です。石平氏の言っている内容はほぼ真実に近いと私も思いました。金日成首領様に至っては日本国は細菌だらけのばっちい国で空気は汚れて人民は全て二階以上に住まざるを得ないんだと公言していたそうです。これらを信じきっていた人民が僅か15年20年前に10何億も居たわけですから驚きですね。イデオロギーとはかくも恐ろしい物かを実感できる逸話です。今では当たり前になった詐欺師”毛さん”信奉者の朝死新聞社の過去記事を支那大陸人が読んだらひっくり返るでしょう。反日反感の先鋒は築地へと向かうこと間違いなし。
Posted by ケイさん語録 at 2006年12月24日 19:43
ケイ様
>>"詐欺師”毛さん”信奉者の朝死新聞 社の過去記事を支那大陸人が読んだら ひっくり返るでしょう

朝日はもう勿論日本にはいらないし、中国でも邪魔な新聞になってきているのではと思うことがあります。
社会貢献よりも害毒の垂れ流しの方がずっと多く、内容が幼稚ときたら、もう廃刊しかないでしょう。
Posted by 小楠 at 2006年12月25日 08:00
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