2006年09月06日

共産主義黒書アジア編2

 この後半に引用する文化大革命は、朝日新聞が褒め称え、連日のように紙面を賑わせました。今では例のごとく全くそ知らぬふりです。本当に恥知らずな、全く信用できない新聞です。
同じく「共産主義黒書・アジア編」より引用します。

【労改――隠された<グラーグ>】
 中国共産主義の納戸は疑いもなく死体に満ちあふれているが、何よりも異例なのは、それをかくも長いあいだ、世界の目から隠しおおせてきたということだろう。
・・・略・・・たしかに抑圧機関はおのれを隠すすべを心得ていた。たとえば「拘禁刑」とか「懲役刑」が言い渡されることはなく、労働による「改造」や「再教育」を言い渡されるのだ。このことからかなり論理的に帰結することだが、主要な拘禁場所は公共企業の外観をまとうことになるわけだ。たとえば、「荊州染色工場」(門にはこの名前しか書かれていない)が湖北省第三刑務所にほかならず、「英特茶農場」が広東省第七労働改造単位にあたることは、知らないかぎり誰にも分からない。
・・・略・・・
【労改における略式処刑】
 彼ら全員の真ん中に、鉄の鎖でつながれた理髪師が立っていた。首に回したロープがきつくベルトに結ばれているため、頭はうなだれていた。彼の両手は背中でしばられていた。看守が彼を舞台の突端、われわれのすぐ目の前に直接押し出した。彼は黙って立っており、しばられた改悛者のように見えたが、その足元からは細長い湯気が立ちのぼっていた。イェンは演説の用意をしてきていた。
 「私は皆さんに恐ろしいことを言わなければならない。これは私にとって嬉しいことでもないし、また全然誇りにも思えぬことだ。これは私の義務であり、あなた方の教訓になるにちがいない。あなた方の前にいるこの腐った野郎は、性犯罪で刑務所に入れられた。少年と度重なる同性愛の関係をもったからだ。その罪による刑はたった七年だった。その後、製紙工場で働いていた時、いつも素行が悪く、何度も盗みを働いたので、刑は倍になった。今回われわれは、彼がここにいる間に、十九歳の若い囚人――知的に遅れた囚人だが――を誘惑した証拠をつかんだ。これが社会の枠内で起こったことなら、彼は厳しく罰せられるだろう。しかし、その行為をここで犯したことにより、彼は道徳的な罪を犯しただけでなく、当刑務所の評判と、労働による改造という偉大な方針とを汚したのだ。それゆえ、また再犯であることをも考慮して、最高人民法廷代表は今ここに刑の宣告を読みあげる」
 青い制服の男は前に進み出て、黒っぽい書類を読みあげた。罪状の要約のあと、締めくくりとして人民裁判所の決定が告げられた。死刑と刑の即時執行だった。
 すべてがあまりにも突然起こったので、私はショックを受ける暇も、恐怖を覚える暇もなかった。青い制服の男が最後の言葉を言い終えるよりも早く、理髪師は死んでいた。彼の後ろに立っていた看守が大きなピストルを取り出し、彼の脳みそをふっとばしたのだ。血の雨と脳みそのかけらが飛び散り、最前列にいたわれわれの上に落ちてきた。私は床の上で痙攣するそのおぞましい姿から目をそむけ、そして嘔吐した。イェンが再び登場して、また語った。
 「これが皆さんへの警告になるように。この収容所では、今後二度と寛大な処置がとられることはないとあなた方に知らせる権限を私は与えられた。今日からは、道徳的次元のすべての罪は同じように処罰される。さあ、監房に戻り、今起こったことについて皆で討議するように」

【紅衛兵――彼らの最初の虐殺】
 (・・・)ぼくたちの何人かは泳ぎに行き、浜から戻ってくるところだった。学校の正門に近づいたとき、叫びやわめき声が聞こえた。数人の級友が息を切らしてぼくらの方にかけてきて、言った。
 「闘争が始まった!闘争が始まったんだ!」
 ぼくは中に飛び込んで行った。運動場に、またもう少し離れた四階建ての真新しい校舎の前に、全部で40〜50人の先生が並んでいるのが見えた。頭と顔に墨を塗られていて、たしかに「黒いギャング」の面々のようだった。首にはパネルがぶら下げられ、それには「反動的学校当局者、何某」、「階級の敵、何某」、「資本主義の道を歩む者、何某」、「何某、堕落した徒党の首領」などと書かれていたが、それはみな、新聞からの受け売りの形容詞だった。それぞれのパネルには赤いバツ印が書かれ、それが、教授たちを処刑を待つ死刑囚のように見せていた。皆、頭にロバの帽子をかぶらされ、そこにも似たような修飾語が書かれていて、背中には汚れた箒とハタキと靴を背負わされていた。
 さらに彼らの首には、石のいっぱい詰まったバケツもぶら下げられていた。ぼくは校長先生を見つけた。先生のバケツは重そうで、針金の取っ手が肌に深く食い込んでいて、先生はよろけていた。全員裸足で、ドラや鍋を叩き、「私はギャングの何某である!」などと叫びながら、運動場を一周していた。
 最後に彼らは全員ひざまずいて、香をたき、毛沢東に向って「自分たちの犯罪を赦してくれるよう」懇願するのだった。ぼくはこの光景を見て保然とし、血の気が引くのを感じた。何人かの少女たちはもう少しで気絶するところだった。
 次は殴打と拷問の番だった。ぼくはそれまで、このような拷問を見たことがなかった。彼らは汚物や昆虫を食べさせられ、電気ショックにかけられ、割れたガラスの上にひざまずかされ、腕と脚を空中に吊るされて「ジェット機乗り」をさせられた。
 最初に棍棒を握って拷問をはじめたのは、学校の悪たれ小僧たちだった。党幹部や軍将校の子弟である彼らは紅五類――労働者や貧農や下層中農、そして革命烈士の子どもをも含むカテゴリーのことだ――に属していた。(・・・)彼らは下品で残酷で、親の威光を振りかざし、他の生徒と喧嘩することにも慣れていた。勉強は全然できず、退校寸前だったので、そのためきっと先生たちを恨んでいたのだろう。
 挑発者にそそのかされて大胆になった他の生徒までが、「奴らを叩きのめせ!」と叫んで、先生に飛びかかり、殴りつけ、足蹴にした。ぐずぐずしていた連中も大声で叫んだり拳固をふるったりして、応援しなければならなかった。
・・・略・・・
 しかし、ぼくにとって一番辛かったのは、この日、親愛な先生、ぼくが一番敬愛していたチェン・クテ先生が殺されたことだ。(・・・)
引用終わり。

 すでに文化大革命については多くの方がご存知でしょうが、こんなものを礼賛し、日本国民に、それがいかに素晴らしいものであるかと連日報道してきた朝日新聞。今やってることも、チベットでの虐殺や宗教の迫害、弾圧などは隠蔽し、中国の言い分をそのまま垂れ流します。これらの報道されない実態は、国民の方がよほど詳しく知っており、朝日が何を隠しているかもお見通しです。
posted by 小楠 at 07:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 共産主義の実態
この記事へのコメント
竹のカーテンで覆われていた当時の中国を朝日新聞社だけが持ち挙げていました。世界の認識では中共によって大虐殺が進行しているらしいと噂されていたにもかかわらず。年中蝶々が飛び交う”ユートピア”だそうです、朝日にとっての中国は。だから朝日新聞は文革時の大虐殺共謀者です・・・と現代支那人に教えてあげたら面白いことになりますね(白日夢)。

PS:『週間こどもニュース』番組URL
http://josaito.cool.ne.jp/sblov/nhkl.wmv(動画60秒)を次回のBlogに貼り付けたいんですがよろしいでしょうか。ご迷惑にならぬよう配慮したつもりなんですが。必要なら事前にこちらにその記事内容をPaste致します。失礼致します。
Posted by ケイさん語録 at 2006年09月06日 13:37
ケイさん
『週間こどもニュース』どんどん拡散して欲しいと思います。この番組は他の週のものも相当悪いようですが、例としてこれを取り上げてください。
ケイさんのすばらしい解説付きで是非お願いします。
よろしくお願いします。
Posted by 小楠 at 2006年09月06日 14:21
反日ワクチンさんの知識の多さには毎回毎回”感動”させられて元気が出てきます。
ご快諾有難う御座いました。Up予定日は13/Sepです。反日ワクチンさんにご迷惑が及ばぬように配慮いたしました。出来不出来は保証の限りでは御座いませんが(笑)。不出来だったら腹を立てて怒ってくださいませ。
Posted by ケイさん語録 at 2006年09月06日 17:40
>>Up予定日は13/Sep

どんなメッセージになるのか、楽しみ
ですねー。
>>迷惑が及ばぬように配慮
そんなご心配はどうぞご無用に。
とにかくNHKが正常な日本の放送に
もどることをねがっていますが、このままなら解体願いたいですね。
Posted by 小楠 at 2006年09月06日 20:38
私が共産主義の恐ろしさを最初に知ったのは「ワイルドスワン」でした。(紅衛兵についてはそちらでも詳しく書かれていました)こんなも理不尽な社会が20世紀に存在したことへの驚きと、日本がそのような社会にならなかった事への感謝の気持ちが沸いてきますね。
Posted by j.seagull at 2006年09月06日 23:38
>>「ワイルドスワン」
この内容は大変哀れなものでしたね。
毛沢東の巻き返しの権力闘争に子供までが利用され、集団的狂気の世界が現出しました。
「マオ」上下、「毛沢東の私生活」上下と読んでみると、すべて内容が一致しています。
Posted by 小楠 at 2006年09月07日 07:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1227555
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック