2006年08月17日

東京裁判の正体最終回

 今回10回に分けて掲載しました東京裁判の正体の最後に、東條大将に関する部分を、同じく菅原裕著「東京裁判の正体」の中の「解脱した東條被告」の章から引用してみます。東條遺言についてはできるだけ省かずに掲載しましたので、少し長くなりました。
 菅原氏は東京裁判で元陸軍大将荒木貞夫氏の弁護人として法廷に立たれた方です。
 今の日本の精神的惨状は、先の戦争に負けたことが原因ではなく、GHQのニューディーラーたちが、アメリカ本国でもやらないような政策を違法にも日本に押し付けことと、このデタラメな東京裁判の実施そして、真相箱などによる日本文化の破壊が原因だと考えます。今もこれに毒された政治家や、この思想を利用する反日、左翼、朝日などのマスコミが真実を伝えないことが、大いに日本人に悪影響しています。
 しかし、最近は各国で当時の秘密文書などの資料がどんどん公開され、日本では反日や左翼、マスコミの言ってきたことの嘘が、益々暴かれることでしょう。

引用開始
【判決言い渡しの光景】
 1948年11月12日午後3時55分から全被告に対する刑の宣告が行われた。法廷は平素とちがい、弁護人席の第二列目を取り払い、各被告を一人ずつ呼出して被告席の上段の中央に立たせたのである。・・・・
満廷の全視線と全カメラとが、ただこの一人の被告人に集中したのであった。
 著者はちょうど被告と裁判長席との中間に位する弁護人席を与えられたので、無礼とは思ったが、被告諸氏の最後の態度を見とどけようと、うしろ向きになって至近の距離から注視した。・・・見ようによっては、(被告たちは)試験官の前に立たされた受験生のような感じがしないでもなかった。ところが東條被告においてはこれが全然反対で、東條試験官がウェッブという受験生の答えをきいてやるような態度で、顔は微笑しているようでもあり、していないようでもあった。・・・・ウェッブ裁判長の絞首刑の宣告を聞き終わるや、二度軽くうなずき「死刑か、よしよしわかった、わかった」というような表情をした。

【東條遺言『世界人に告ぐ』】
 開戦当初の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。今回の死刑は、個人的には慰められておるが国内的の自らの責任は死を以って贖えるものではない。しかし国際的の犯罪としては無罪を主張した。今も同感である。ただ力の前に屈服した。
 自分としては国民に対する責任を負って満足して刑場に行く。ただこれにつき同僚に責任を及ぼしたこと、また下級者にまでも刑が及んだことは実に残念である。天皇陛下に対し、また国民に対しても申し訳ないことで、深く謝罪する。・・・略・・・ この度の戦争に従軍して斃れた人およびこれらの人々の遺家族に対しては、実に相済まぬと思っている。心から陳謝する。
 今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが遠久平和のためということであったら、も少し大きな態度で事に臨まなければならないのではないか。
 この裁判は結局政治裁判に終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。天皇陛下の御地位および陛下の御存在は動かすべからざるものである。天皇存在の形式については敢えて言わぬ。存在そのものが絶対に必要なのである。それは私だけでなく多くのものは同感と思う。空気や地面の如き大きな恩は忘れられるものである。
 
 東亜の諸民族は、今回のことを忘れて、将来相協力すべきものである。東亜民族もまた他の民族と同様この天地に生きる権利をもつべきものであって、その有色たることを寧ろ神の恵みとして誇りとしている居る印度の判事には尊敬の念を禁じ得ない。これを以て東亜民族の誇りと感じた。
 今回の戦争によって東亜民族の生存権利が了解せられ始めたのであったら幸いである。列国も排他的の感情を忘れて、共栄の心持ちを以て進むべきである。
 現在の日本の事実上の統治者である米国人に対して一言するが、どうか日本人の米人対する心持ちを離れしめざるよう願いたい。また日本人が赤化しないように頼む。東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにされなければならぬ。
 実は東亜の他民族の協力を得ることができなかったことが今回の敗戦の原因であったと考えている。
 今後日本は米国の保護の下に生活して行くであろうが、極東の大勢はどうであろうか。終戦後僅かに三年にして、亜細亜大陸赤化の形勢はかくの如くである。今後のことを考えれば実に憂慮にたえぬ。もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上もないではないか。
 今、日本は米国よりの食糧の供給その他の援助につき感謝している。しかし一般人が、もしも自己に直接なる生活の困難やインフレや食糧の不足等が、米軍が日本に在るがためなりというような感想を持つようになったならば、それは危険である。実際はかかる宣伝をなしつつある者があるのである。よって米軍が日本人の心を失わぬよう希望する。
 今次戦争の指導者たる英米側の指導者は大きな失敗を犯した
 第一は日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである
 第二は満洲を赤化の根拠地たらしめた。
 第三は朝鮮を二分して東亜紛争の因たらしめた。
 米英の指導者はこれを救済する責任を負うている。従ってトルーマン大統領が再選せられたことはこの点に関し有難いと思う。
 日本は米国の指導に基き武力を全面的に放棄した。これは賢明であったと思う。しかし世界全国家が全面的に武装を排除するならばよい。しからざれば、盗人が跋扈する形となる。泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである。・・・略・・・
 なお言いたい事は公・教職追放や戦犯容疑者の逮捕の件である。今は既に戦後三年を経過しているのではないか。従ってこれらは速やかにやめてほしい。日本国民が正業に安心して就くよう、米国は寛容の気持ちをもってやっていってもらいたい。
 われわれの処刑を以て一段落として、戦死傷者、戦災死者、ソ連抑留者の遺家族を慰安すること。戦死者、戦災死者の霊は遺族の申し出あらばこれを靖国神社に合祀せられたし。出征地にある戦死者の墓には保護を与えられたし。従って遺族の希望申し出あらば、これを内地へ返還せられたし。戦犯者の家族には保護を与えられたし。青少年男女の教育は注意を要する。将来大事なことである。近時、いかがわしき風潮あるは、占領軍の影響から来ているものが少なくない。この点については、我国古来の美風を保つことが大切である。
 今回の処刑を機として、敵、味方、中立国の国民罹災者の一大追悼慰安際を行われたし。世界平和の精神的礎石としたいのである。もちろん日本軍人の一部の間に間違いを犯した者はあろう。これらについては衷心謝罪する。これと同時に無差別爆撃や原子爆弾の投下による悲惨な結果については、米軍側も大いに同情し憐愍して悔悟あるべきである
・・・略・・
 学校教育は従前の質朴剛健のみでは足らぬ。人として完成を図る教育が大切だ。言い換えれば宗教教育である。欧米の風俗を知らすことも必要である。俘虜のことについては研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。
引用終わり。

 10回にわたる掲載でしたが、東京裁判とは何であったのかが大まかにでも多くのまともな日本人に知れ渡ることが大切だと思っていますので、丁度時期的にも今が適切だと思い、掲載しました。これを読んで下さった方々は是非、もっと多くの人に伝えて欲しいと願っています
posted by 小楠 at 07:59| Comment(6) | TrackBack(0) | 書棚の中の東京裁判
この記事へのコメント
いつも読ませていただき有難うございます。今後も楽しみにさせていただきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/obara1999/37266203.html
Posted by obara1999 at 2006年08月17日 16:18
obara 様
コメント有難うございます。大変励みになります。
Posted by 小楠 at 2006年08月17日 17:43
<東京裁判とは何であったのかが大まかにでも多くのまともな日本人に知れ渡ることが大切だと思っています>・・・10回に亘りご苦労様でした。勝者が敗者を裁いたこの極東軍事裁判、風化されることなく歴史の汚点として日本と世界の人々に評される日が間違いなく訪れると思います。
Posted by カピタン at 2006年08月17日 20:16
連載おつかれさまでした。
拙ブログも小楠さんのスタイルを参考にさせていただき今後続けていこうと考えていますが、なかなか大変な作業と言うことを実感しております。
大変ですが、お互い頑張りましょう。
Posted by j.seagull at 2006年08月18日 10:09
>>大変ですが、お互い頑張りましょう。
いつも有難うございます。
j.seagull さんの記事も大変興味深く
拝見させて頂いてます。
最近はまともな日本人が沈黙を破って行動するようになってきたようで、嬉しいですねー。
Posted by 小楠 at 2006年08月18日 10:47
「世界人に告ぐ」は東条の人格の高貴さと頭脳の明晰さをあますところなく伝える文章ですね。「嘘偽りの無い気持ち」があるからこそ、分かりやすい完璧な文章をかけたのでしょう。
私のBlogの記事に、貴ブログの「書棚のなかの東京裁判」全記事をリンクさせていただこうと思っています。よろしいでしょうか?
Posted by Bruxelles at 2010年11月08日 12:00
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