2006年08月05日

東京裁判の正体1

 今回から10回に分けて、菅原裕著「東京裁判の正体」の中から主要部分を引用して掲載し、東京裁判史観からの脱却を奨めたいと思います。
 菅原氏は東京裁判で元陸軍大将荒木貞夫氏の弁護人として法廷に立たれた方です。
 本文からの引用前に、この本の最初に「復刊にあたって」という説明と、清瀬一郎氏の「菅原学兄の労を感謝し、本書の序に代える」というのがありますが、ここも重要な部分と思いますので、まず引用してみます。
 清瀬一郎氏は、東條英機大将の弁護をされた方です。
 初回の最後には菅原氏本人の序も少しご紹介しました。
shotai.jpg
【「復刊にあたって」からの引用】
引用開始
 今日ほど、日本人の心が空虚になった時はない。国の尊厳も、やまと心のゆかしさも消え、国政に携わる政治家や官僚の正しい日本の歴史への無知さ加減には驚かされるばかりである。
 近隣諸国の不法な内政干渉や恫喝に脅え、卑屈な土下座外交と巨額なODAを外国に送り続ける姿に接する度に、忸怩たる思いをしてきた。どうして、日本は近隣諸国に対し毅然たる態度を取りえないのか、疑問でならない。
 その起因するものが、大東亜戦争の終結の仕方にあった。日本に乗り込んできたマッカーサー占領軍最高司令官は、休戦協定とした「ポツダム宣言」の内容を実質的に日本国の「無条件降伏文書」にすり替え、悪名高い「東京裁判」を強行した
 当時、国家の戦争権は、国際法で容認されている主権国家の権利であって、戦争を「犯罪」として裁くことは、明らかな国際法違反であった。
 この裁判に臨んだ日本の弁護人たちは、しだいに露呈してきた不法と欺瞞だらけの東京裁判に切歯扼腕したが、占領下の言論統制や公職追放等の圧政下に悶々と過ごした。
・・・略・・・
 東京裁判の正体を知ることは、正常な日本の姿をしっかりと掴むこととなる。・・・・日本人のアイデンティティを、一人一人がしっかりと確保すべき時が来ている。
平成十四年八月 国際倫理調査会会長 矢崎好夫
引用終わり。

【清瀬一郎氏の序からの引用】
引用開始
 ・・・・われわれ東京裁判に関係した者は、東京裁判の正確なる事実と、透徹した批判を、後世に伝える重大責任を負担しておるのであります。なぜかというに、この裁判最中に毎日、流されて行った法廷記事なるものは、半分ほどは嘘でありました。 司令部が新聞を指導し、いかにも日本が悪かったのだ、日本軍人は残虐行為ばかりをしておったのだと、日本国内は無論のこと、世界のすみずみまでにゆきわたらしめんとしました。しかもわが方としてはこれに対抗する手段が封ぜられておりました
 昭和二十三年十一月、判決が下されてからも、判決批判はいっさい禁ぜられました。こんな状態が昭和二十七年四月二十八日まで、ちょうど六年間継続したのであります。それゆえ、世間では、日本の旧軍人は戦時中敵国俘虜の虐待や、婦女の凌辱ばかりしておったのかしら、日本の政府は強盗やギャングのような侵略戦争の協同謀議ばかりしておったらしい、マッカーサーは偉い、マッカーサーのおかげで天皇陛下は戦犯ともせられず、お助かりになったのだ、というような感想を国内に生みつけてしまった。
 本当はかかる感想は、大いに誤っておるのであります。しかしこれが誤解だとばかりいっても、それだけでは、今では世間は信用せぬ。正確な事実をとらえ来たって、現実にその誤りであることを証明せねばならぬ。また根拠ある法理を闡明(せんめい)して法律適用の過誤を論定せねばならぬ。それが、この事件の弁護の任を引き受けた者に、なお残った責任であります。
 この任務を尽くし終わるまでは、われわれは免責せられておるものではない。もっとも一昨年四月二十八日、わが国が独立するまでは、そんなことを目的とする著述は禁ぜられておったから、
・・・略・・・

 このたびの降伏はポツダム宣言に明示せられた条件の下になされた降伏である。その条件の一として、同宣言第十項に「吾等(連合国)は日本人を民族として奴隷化せんとし、又は国民として滅亡せしめんとする意図を有するものにあらざるも、吾等の俘虜を虐待せる者を含む一切の戦争犯罪人に対しては厳格なる裁判が行はるべし」とある。東京裁判はこの条件に従って設立せられたものである。・・・略・・・
 戦犯の処罰をなすといえば、左様にいうた時における戦犯を処罰する意味であると観念するもの意外はない。その後にいたり、一方的に戦犯を創設し過去にあった事実にこれを適用するは約束に反する。戦勝者の方で、そんな心持ちで条件を出したものであるならば、その時それを明示せねばならぬ。知らん顔をして、条件を出し、相手国を降伏に誘っておいて、後にいたって新犯罪を創設するのは詐欺師と同列の仕打ちである。・・・後略
引用終わり。

【菅原氏自序からの一部】
引用開始
 ・・・戦争裁判は指導者の懲罰を名とする直接復讐であり、追放は日本弱体化のための国内体制の変革をねらったものである。
 もし、連合国がわれわれは勝ったのだから、絶対権力をふるって、弱肉強食をやるのだといえば、問題は簡単であったが、西洋人の悪趣味か、民主国の偽瞞手段か、この報復行動に「文明」なる衣を着せて、「平和、人道のための国際裁判」と鳴物入り宣伝したので、事態はいよいよ複雑化したのであった。
 純情、素朴な日本人は、占領軍があるいは真面目な裁判と、公正な追放とを遂行して、二十世紀文明の道標をうちたてるのではないかと、希望的観測をしながら、成り行きを注視したのであったが、結果はことごとく失望に終わった。・・・略・・・
 連合国は「極東国際軍事裁判」と、国際裁判を僭称しながら、戦勝国のみで法廷を構成し、敗戦国民のみを被告とし、裁判所条例なる事後法を制定し、侵略戦争を裁くといいながら、侵略の概念さえも示さずに、
・・・略・・・
 ところがマ元帥が、二年半の後、解任されて帰国するや、アメリカ上院において「日本が第二次大戦に赴いたのは安全保障のためであった」と証言して、根底から日本の侵略を否定したアメリカ政府もまた、マ元帥は前年のウェーキ島会談において、トルーマン大統領に対して「東京裁判は誤りであった」と報告したと暴露的発表を行ったのである。
 これはいったいなんとしたことであろうか。真面目に東京裁判を謳歌した知識人たちの権威はどうなるのか。利用された検事団や、判事たちの名誉はどうなるか。それよりもこの裁判で処刑された被告らの立場はどうなるのだろうか。拘禁はとにかくとして、絞首刑はとりかえしがつかない。
・・・後略・・・
引用終わり。

 未だにA級がどうの、靖国がどうのと言っている軽薄な政治家、マスゴミに巣食う迎合利得の無知な評論家ども。東京裁判の主催者がこの裁判を間違いであったと表明し、日本が戦争に赴いたのは自衛のためであったと証言していることを全く理解していないのではないかと、怒りさえ感じます。
posted by 小楠 at 07:47| Comment(10) | TrackBack(1) | 書棚の中の東京裁判
この記事へのコメント
>軽薄な政治家、マスゴミに巣食う迎合利得の無知な評論家ども

最近の小楠さんは嫌韓系ブログに触発されたのか、言葉遣いが荒くなってきている気が……^^;

まあ、日本の過去の真実を知れば知るほど、今現在の理解不可能な反日日本人の現状に腹が立つのは自分も同じですがね。
今回のシリーズもしっかり勉強させていただきます。
Posted by sfZ at 2006年08月05日 11:51
>>最近の小楠さんは嫌韓系ブログに触発されたのか、言葉遣いが荒くなってきている気が……^^;

あっ、どうも済みません、あの輩のことになると、
ついつい腹が立って(^_^;
けど日本人でありながの反日売国は
人間とも思えないので。
Posted by 小楠 at 2006年08月05日 13:06
<東京裁判の正体を知ることは、正常な日本の姿をしっかりと掴むこととなる>
・・・・今後の日本のあるべき姿の根幹となるものと思います。単に勝者が敗者を裁いた報復裁判、「捏造した贖罪意識」を徹底的に日本人に刷り込んだ戦後史を、新しい歴史観へ変える出発点が来たと思っています。
Posted by カピタン at 2006年08月05日 13:37
>>今後の日本のあるべき姿の根幹となるものと思います。

こんなものを恥ずかしくもなく”裁判”などと言ってる左翼、反日は、もしこのような裁判が現日本で行われても、黙って認めるんでしょうね。
Posted by 小楠 at 2006年08月05日 13:57
TBありがとうございました。
あの戦争は日本だけが悪かったと思っている人には、原爆を投下したアメリカに「戦犯」が一人もいないことを認識した方がよいと思います。この1点だけでも東京裁判と戦犯って何なのかを如実に表していると思います。

それでも「日本が悪かったから原爆を落とされた」という人は、もうどうしようもありませんが(苦笑)
Posted by j.seagull at 2006年08月05日 16:42
j.seagull さん
>>原爆を投下したアメリカに「戦犯」が一人もいないことを認識した方がよい

侵略の元祖は欧米列強ですね。その張本人が侵略を裁こうと言うのですから
何をか言わんやです。
人道に対する罪を言うならその最たる
ものが原爆投下。日本が可哀想になり
ます。
Posted by 小楠 at 2006年08月06日 10:06
東京裁判…。

サヨの言うように肯定的な側面はありますが、そんなもの負の部分に比べれば極小。

日本の指導者層を巣鴨にぶち込み、プロパガンダを流布し、殺す。面白いショーです。

靖国については彼是、取り上げるのに、不思議と東京裁判を取り扱ったTV番組は少ないように思います。

2時間ものぐらいで作ってくれませんかねぇ。
適切な識者を集めて徹底討論と解説を。
Posted by 何某 at 2006年08月06日 23:03
何某様
>>不思議と東京裁判を取り扱ったTV番組は少ないように思います。

今の偏向マスコミが東京裁判を事実のまま取り上げれば、誰の目にもその不正が明らかになるからではないでしょうか。まっ、彼らには捏造、誘導という得意の手がありますけどね。
Posted by 小楠 at 2006年08月07日 08:04
TB有難うございました。
私もご紹介の著書は読ませて頂きました。

できるだけたくさんの方々が
事実を知ることができるようになるのを
願うばかりです。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by アイサイ at 2007年09月03日 22:43
アイサイ様、
>>できるだけたくさんの方々が
事実を知ることができるようになるのを
願うばかりです。

そうですね、反日や左翼、マスコミが隠蔽してきた事実をもっと多くの日本人に知ってもらうよう、お互いに努力しましょう。
Posted by 小楠 at 2007年09月04日 22:19
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