崇高な理想に秘められた悪意
若狭和朋氏の著「日本人が知ってはならない歴史」の続編をご紹介しています。教育学博士若狭氏は、公立高校の教師を平成15年に退職後、現在は人間環境大学講師です。
「知ってはならない歴史」というのは、知られては困る歴史という意味である。私たち日本人に知られては困る歴史・史実とは何だろう。だれが困るのだろうか。
引用開始
私はイデオロギーという語を「虚偽意識」として注記していますが、それには意味があります。マルクス主義には必ず虚偽・悪意が仕組まれています。なぜか。立派な国民性・民族性はユダヤ解放の敵だからです。歴史・伝統・文化に培われた国民性・民族性(ナショナルなもの)はナショナルホームを喪失したユダヤの民には抑圧でしかなかったのです。搾取に苦しむプロレタリアートには祖国はないとされます。
万国のプロレタリアートは団結しなければなりません。女性の解放も、ユダヤ人の解放も、階級社会の全体的解放と共に成し遂げられるとされます。民族ではなくインターナショナルこそが、そして国民ではなく個人・人権の確立こそが、教育の目的でなければなりません。個人を家族制度の奴隷としてはなりません。
秘められた悪意は、こうして崇高な理想の旋律で歌われるのです。
マルクス主義というのは社会科学でもなければ、経済学でもなく、せいぜい社会学のイデオロギー(虚偽意識)にすぎないのです。ある仮説(ハイポネシス)に基いて社会改革を志向する社会学の一分野がありますが、それに近いのがマルクス主義です。仮説を通り越して虚偽意識というのは、「マルクス主義」なるものはユダヤ人の解放を願望する思想体系が「人間解放」の仮面をかぶっているにすぎないからです。
マルクス主義に漂う、どこか黙示録的な雰囲気は偶然ではないのです。共産主義社会とは千年王国であり、プロレタリアートとはモーゼに率いられたユダヤの民でしょうか。ブルジョアジーとは異邦人のことです。・・・・
フランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)はモーゼの再来とユダヤ人世界では囁かれたものです。彼の先祖は十七世紀にオランダから移住したユダヤ人社会の名門です。ルーズベルトたちが、ユダヤ人のホロコースト(抹殺)を進めるナチス・ドイツを許す筈がないのです。三国同盟の愚を、日本人はまるで知らなかったのです。
マッカーサーは「真っ赤さ!」と言われた時代がありました。GHQのピンカーズ(赤いやつ)が持ち込んだマルクス主義の虚偽意識(イデオロギー)を条文化したものが「日本国憲法」です。これらは、民法・教育基本法・男女共同参画法・家族・相続・扶養・・・税制に至るまで、敗戦日本の骨格・血肉となっています。
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